YouTubeショートの収益化条件:500人で開放、1,000人で開放
ショート動画の収益化には、入口が1つだけあるわけではありません。ファンからの投げ銭機能は登録者500人で先に開放され、広告収益の分配は登録者1,000人から始まります。条件に使われる視聴回数はどの数字なのか、音楽1曲で取り分が半分になる理由、2027年2月1日から新しい申請条件がどう変わるのかを、公式資料の数字に基づいて整理しました。
ClipSpray Team
要点
- 収益化には2つの入口があります。メンバーシップやSuper Thanksなどのファンからの投げ銭機能は登録者500人で先に開放され、ショート動画の広告収益分配は登録者1,000人に達してから始まります。
- 条件に使われるのは、画面に表示される視聴回数ではなく、有効な視聴回数です。2025年3月31日から、Viewsは再生開始回数に変更され、従来の指標はValid Viewsという名称になります。
- ショート動画に音楽を1曲入れると収益の半分が音楽ライセンスに充てられ、2曲入れると3分の2が差し引かれます。クリエイターへの支払い率45%を掛けると、実際の取り分は45%、22.5%、15%に分かれます。
- 1分を超え、著作権侵害の申し立てが有効なショート動画は、世界中でブロックされ、再生・おすすめ表示・収益化ができません。ここでBGMの選択が収益の問題になります。
- 2027年2月1日から、新たに申請するチャンネルは365日間で8,000時間、または90日間でショート動画2,000万回を超える必要があります。すでにYPPに参加しているチャンネルには影響しません。
ショート動画の収益化を調べると、多くの人は登録者1,000人という数字だけを覚えています。しかし、**YouTubeには2つの入口があり、配信者が先に到達できるのは500人の入口です。**この記事では、2つの入口の正確な条件、広告収益が実際にどの順番であなたの取り分に分配されるのか、2027年2月1日から何が変わるのかを、YouTubeの公式資料の数字だけでまとめます。
ショート動画で収益を得るには、具体的に何をクリアする必要がある?
2つの段階を順番に進みます。ファンからの投げ銭機能は登録者500人で開放され、ショート動画の広告収益分配は登録者1,000人で始まります。

どちらの段階もYouTubeパートナープログラム(YPP)に含まれます。申請自体はまず低い段階で行うことができ、条件を満たすほど上位の機能が追加されます。
| 項目 | ステージ1(ファンからの投げ銭) | ステージ2(広告収益) |
|---|---|---|
| 登録者 | 500人 | 1,000人 |
| 過去90日間の公開動画の有効なアップロード | 3本 | 特になし |
| 総再生時間ルート | 過去12か月間で3,000時間 | 過去12か月間で4,000時間 |
| ショート動画ルート | 過去90日間で有効な視聴回数300万回 | 過去90日間で有効な視聴回数1,000万回 |
| 解放される機能 | メンバーシップ、Super Chat、Super Sticker、Super Thanks、ジュエルとギフト、YouTube Shopping | ショートフィード広告収益の分配、長尺動画広告収益 |
両方の段階に共通する条件が、さらに3つあります。**2段階認証を有効にし、コミュニティガイドライン違反の有効なストライクがなく、YouTube用AdSenseアカウントを接続している必要があります。**必要な数字を満たしているのに申請が進まない場合、通常はこの3つのいずれかです。
登録者500人で、まず何が開放される?
**メンバーシップやSuper Thanksなど、ファンからの応援機能が開放されます。**YouTubeが拡大版パートナープログラム]と呼ぶもので、条件は登録者500人、過去90日間に公開動画を3本有効にアップロード、過去12か月間の有効な総再生時間3,000時間、または過去90日間のショート動画の有効な視聴回数300万回です。
この段階がCHZZKやSOOPで配信する人にとって特に重要な理由があります。**すでに投げ銭やスタンプ、チーズに慣れている視聴者がいるからです。**広告収益は視聴回数が積み上がって初めて発生しますが、投げ銭は人数が少なくてもすぐに金額になります。ショート動画は、その人たちをYouTubeチャンネルへ呼び込む導線になります。
総再生時間ルートは長尺動画中心のチャンネルに有利です。配信アーカイブを編集して長尺動画としてアップロードしているなら、こちらの方が早く達成できます。ショート動画だけをアップロードするなら、視聴回数ルートを確認する必要があります。長尺動画とショート動画をどう分けるかは、配信者向けYouTube運用ガイドで別途解説しています。
条件に使われる視聴回数はどの数字?
有効な視聴回数です。ダッシュボードの最初の画面に大きく表示される視聴回数ではありません。

2025年3月31日から、ショート動画の視聴回数は動画が再生または再度再生開始された回数として数えられ、満たすべき最低視聴時間はなくなりました。その後、従来の視聴回数の指標はValid Viewsに名称変更されました。YouTubeは、この変更がYPP参加資格やショート動画の広告収益分配に直接影響しないことを明らかにしています。
実際には、**画面に300万回と表示されているからといって、300万回の条件を満たしたとは限りません。**2つの数字の差はチャンネルによって異なり、最初の1秒でクリップを見る人が多いほど、その差は大きくなります。ここでは視聴回数は増えたのに、条件は変わらないという状況が起こります。
クリップを確認するときに見るべきものも変わります。視聴回数は、サムネイルと冒頭で視聴者を引きつけられたかを示し、有効な視聴回数は視聴者が見続けたかを示します。2つが離れているクリップでは、問題は冒頭ではなく後半にあります。投稿場所や投稿方法によってこの差がどう変わるかは、作ったショート動画は、どこに投稿すれば視聴回数を稼げる?で解説しています。
広告収益はどの順番で分配される?
条件を満たす視聴回数に紐づく収益から音楽ライセンス料が先に差し引かれ、残りがクリエイタープールに配分され、その45%がクリエイターに支払われます。

YouTubeのショート動画の収益化ポリシーには、次のように記載されています。音楽を1曲使用すると、「その動画の有効な視聴回数に関連する収益の半分がクリエイタープールに配分され、残りの半分が音楽ライセンス料になります」。2曲では、「3分の1がクリエイタープールに配分され、残りの3分の2が音楽ライセンス料になります」。そして「収益化しているクリエイターには、音楽を使用しているかどうかにかかわらず、配分された収益の45%が支払われます」。
この3つの文を1つにまとめると、計算式になります。
クリエイターの実際の収益 =(有効な視聴回数に紐づく収益)× プール配分率 × 45%
プール配分率
音楽0曲 → 1 → 1 x 45% = 45.0%
音楽1曲 → 1/2 → 0.5 x 45% = 22.5%
音楽2曲 → 1/3 → 0.33 x 45% = 15.0%
音楽を外すと、実際の収益は2倍になる?
有効な視聴回数が同じなら、はい。音楽1曲を外すと、22.5%が45%になります。
一般的な編集チャンネルにとっては、難しい選択です。BGMなしの編集は物足りなく感じます。しかし、**配信クリップでは状況が異なります。**配信者の声、視聴者の笑い声のタイミング、ゲーム内で生まれる音そのものがコンテンツです。BGMはあると映える装飾であって、欠かせない素材ではありません。
ここにはさらに大きなリスクがあります。YouTubeは3分間のショート動画に関する記事で、**「1分を超え、直接の申し立てを含む何らかの有効な著作権侵害の申し立てがあるショート動画は、YouTube上で世界的にブロックされます」**と説明しています。ブロックされると、再生もおすすめ表示も収益化もされません。
配信中に流れた曲を含む90秒のクリップは、この条件にちょうど当てはまります。1分を超えており、申し立ての対象になり得る音声が含まれているためです。どの音楽がどこで流れるかは、配信アーカイブの著作権にまとめています。
クリップの長さを決めるときの実用的な基準。**音声を含む終盤部分は60秒以内に収め、60秒を超えるクリップには元の音声だけを残します。**長さとBGMは別々に決められる問題ではなく、一緒に判断する必要があります。
ショート動画の視聴回数1,000万回。配信に換算するとどれくらい?
90日以内に達成する必要がある数字なので、アップロード本数から逆算すると早く計算できます。
90日 = 約12.9週間
週n本アップロードした場合の総アップロード数 = 12.9 x n
1本あたりに必要な平均有効視聴回数 = 10,000,000 / (12.9 x n)
この式に数字を当てはめると、次のようになります。下の表は統計ではなく、上の式を解いた算数です。
| 週あたりのアップロード数 | 90日間の総エピソード数 | 1本あたりに必要な平均有効視聴回数 |
|---|---|---|
| 週3本 | 約39本 | 約256,000回 |
| 週5本 | 約65本 | 約154,000回 |
| 週7本 | 約90本 | 約111,000回 |
| 週14本 | 約180本 | 約56,000回 |
数字を見ると、意見が分かれます。**1本あたり平均5万回を安定して獲得できるチャンネルなら、視聴回数ルートは現実的です。そうでなければ、総再生時間ルートの方が早いでしょう。**ここでの平均は1本のクリップではなく、すべてのアップロードの平均なので、思っているより高い基準です。
ただし、エピソード数を無闇に増やそうとすると、別の壁にぶつかります。同じ配信から似たクリップを繰り返し切り出していると、チャンネルの収益化ポリシーにおける量産型コンテンツとみなされるラインに近づきます。この境界線については、AIで編集した配信クリップ、収益化審査で引っかかるラインで別途整理しています。
ショート動画の収益は結局いくらですか?
YouTubeは再生あたりの単価を公開していません。確定しているのは仕組みだけで、単価はチャンネルごとに異なります。
そのため、他人のチャンネルの数字を自分のチャンネルに当てはめる計算は、ほとんどの場合間違っています。広告単価は、視聴者の国、広告主の需要、コンテンツのテーマによって変わります。確実なのは、自分のYouTube Studioの収益レポートに表示された数字だけです。
計算が必要なら、式はシンプルです。
月間予想収益 = (月間有効再生数 / 1,000) x (1,000回再生あたりの実際の収益)
1,000回再生あたりの実際の収益はYouTube Studioで確認できます
→ 収益化タブ → 収益レポートで確認
重要なのは、この式の右辺を他人から借りないことです。 2か月分の実データが蓄積されれば、自分のチャンネルの値がわかり、その時点から目標再生数の逆算に意味が出てきます。それまでは、目標は条件の達成であり、収益予測ではありません。
2027年2月1日から何が変わりますか?
新たに申請するチャンネルの基準が2倍になります。すでにYPPに参加しているチャンネルには影響ありません。
YouTube公式ブログが発表した新しい基準は、直近365日間の有効総再生時間8,000時間、または直近90日間の有効なショート動画再生数2,000万回です。登録者1,000人の要件は変わりません。同じ発表で、ファンからの投げ銭とショッピング機能の参加基準も変更されないと説明されています。
この発表が、今チャンネルを運営している人に示すことは明確です。2027年1月31日までに承認を受けておけば、従来の基準が適用されます。 一方、今から始めて2年後に申請する予定なら、8,000時間を基準に計画を立てる必要があります。残りの期間から逆算すれば、今何をすべきかが見えてきます。
今、何から始めればよいですか?
まず自分のチャンネルがどの段階にあるかを確定し、近い方の門を1つだけ目標にする順番です。
1️⃣ 現在地を確認: YouTube Studioの収益化タブで、登録者数、直近12か月間の有効総再生時間、直近90日間の有効なショート動画再生数の3つの数字を書き出します。画面に表示される再生数ではなく、有効な再生数を見る必要があります。
2️⃣ 近い方の門を選ぶ: 3つの数字を500人基準と1,000人基準にそれぞれ照らし合わせ、残りの距離が短い方だけを目標にします。2つの門を同時に目指すと、アップロード計画がぶれてしまいます。
3️⃣ ルートを選ぶ: 長尺動画を投稿できるなら総再生時間ルート、ショート動画だけを投稿するなら再生数ルートです。再生数ルートを選んだら、上の逆算表を使って1本あたりの目標を決めます。
4️⃣ 障害になる条件を先に片付ける: 2段階認証、アクティブなコミュニティ ガイドライン違反警告、AdSenseの接続という3つを先に整理します。数字を達成しても、ここで止まると時間を無駄にしてしまいます。
5️⃣ BGMのルールを決める: 60秒を超えるクリップには音源を入れないルールを、先に決めておきます。実際に受け取れる収益の割合とブロックのリスクの両方に関わるポイントなので、後から直すのは困難です。
配信アーカイブからクリップ候補を選び、字幕やタイトルまで付ける反復作業がボトルネックなら、ClipSprayはCHZZKとSOOPのアーカイブ全体を取り込み、チャットや投げ銭の反応もシグナルとして候補を選びます。どの区間をなぜ選んだのかは、タイムラインレポートに記録されます。
よくある質問
登録者1,000人がいないと、何も収益化できない?
いいえ。チャンネル登録者数が500人に達し、過去90日間に公開動画を3本有効にアップロードしたうえで、過去12か月間の有効な総再生時間3,000時間または過去90日間のショート動画の有効視聴回数300万回のいずれかを満たすと、チャンネル メンバーシップ、Super Chat、Super Thanks、ジュエルとギフト、YouTube Shoppingが先に利用できるようになります。広告収益の分配だけは、1,000人の段階で解放されます。
ショート動画1,000万回というのは、ダッシュボードに表示される数字?
いいえ。条件に使われるのは、有効な視聴回数です。2025年3月31日から、Shorts Viewsは動画が再生または再度再生開始された回数として数えられ、最低視聴時間の条件は廃止されます。従来の視聴回数の指標はValid Viewsという名称に変更されます。
ショート動画を1本出すと、いくら稼げる?
YouTubeは視聴1回あたりの単価を公開していません。確認されているのは仕組みだけです。有効な視聴回数に連動する収益のうち、クリエイタープールに配分された金額の45%がクリエイターに支払われ、音楽を使用した場合は配分前にライセンス料が差し引かれます。実際のチャンネル単価は、YouTube Studioの収益レポートで確認してください。
音楽を入れなければ、本当に収益が2倍になる?
有効な視聴回数が同じなら、クリエイタープールへの配分額は2倍になります。音楽を1曲入れると収益の半分が音楽ライセンス料に充てられ、残り半分だけがプールに配分されるためです。配信クリップは主に声や現場の音で構成されるため、音楽を省くのは簡単です。
2027年より前に申請すれば、旧基準が適用される?
YouTubeは、2027年2月1日から申請する新しいクリエイターに強化された基準を適用し、すでにYPPに参加しているクリエイターには影響しないと発表しました。ファンからの投げ銭機能とショッピング機能の登録者条件は変わりません。
アーカイブから切り出したクリップは収益化の対象になる?
自分の配信から切り出し、大幅な編集を加えたクリップは対象になります。ただし、他人の番組を編集せずに切り出したものなど、オリジナルでないショート動画は収益化の対象外です。また、ボットによって増えた視聴回数はカウントされません。
出典
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